Dr.森田の医療・介護ブログ

地域医療・家庭医療の医師&医療経済ジャーナリスト、Dr.森田が綴る医療・介護のブログです。







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医師直伝!実は市販薬にある「医者が出す薬」【風邪薬】編 〜処方箋なし診察なし、薬局・通販で買えます〜

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こんにちは、森田です。

 

今回は、実は薬局・通販で買える市販薬の中にも「医者が出す薬」がありますよ、の【風邪薬】編です。

 

 

まず、日本では薬の処方・販売の方法にもいろいろありまして、一類とか二類とか要指導医薬品とか処方箋医薬品とか、ややこしい。

 

そのへんのことは一旦置いときまして、今回は簡単に、

 

「いつも病院で貰ってるけど実はAmazonとか普通の薬局の市販薬で買える薬」

 

 ◯解熱鎮痛剤(発熱・頭痛薬)

 ◯総合感冒薬(熱・鼻水・頭痛など)

 ◯去痰薬(痰・咳)

 ◯うがい薬

 

を手っ取り早くご紹介します。

 

「いつも病院でもらうあの薬がほしいけど、なかなか病院まで行けない」

「子供が熱を出したけど、元気だしその他は何にも症状がないから市販薬で様子を見ようかな」

など、諸々の事情もあると思いますので、そんなときに使ってみてください。

 

あ、くれぐれも無理せず、症状が重いときは病院に行ってくださいね。(あと、最後に重要なこと書いてるのでぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです。)

 

 

 

 

 

 


解熱鎮痛剤

 

 

 

 

 

医者が出す解熱鎮痛剤といえば、

 

「カロナール(成分:アセトアミノフェン)」

「ロキソニン(成分:ロキソプロフェンナトリウム)」

「ボルタレン(成分:ジクロフェナクナトリウム)」

 

が3巨頭でしょう。

このうち、カロナール・ロキソニンは、薬局・通販の市販薬で買えます。

 

 

*ただ、風邪は「熱が高いほうが治りが早い」という報告もあります。ですので、熱が出た→「下げなきゃ!」と直結で考える必要はありません。特に子供などは熱があっても走り回ってる元気な子もいますので。
ただ、熱でボーっとしている、食欲も出ない、機嫌が悪い、寝付けない、などで困るようなら、解熱して楽になって、ご飯食べたほうが治りも早いかもしれません。

 

 

カロナール(アセトアミノフェン)

 

まず定番カロナール。ロキソニン・ボルタレンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)と比較すると効果はマイルドですが、副作用も少なく比較的安全性の高い薬です。ですので、妊婦さんや子供の発熱では定番です(特にインフルエンザのときはロキソニン・ボルタレンが使いにくいので)。もちろん大人の一般的な頭痛・発熱時でも定番ですね。 

 

こちらの「ノーシンAC」は、成分が「アセトアミノフェン」のみで、病院出る「カロナール」と同成分です(成分量は25%ほど少なくなっています)。

  

 

 

小児用はこちら。こちらも「アセトアミノフェン」のみで構成されてるという意味では、病院でもらうカロナールと同じです。しかも、オレンジ味の上、口の中で溶けるので錠剤を飲むのが苦手な小さな子も飲みやすい。

急な発熱などは子供にはよくあることですので、お子さんがおられるご家庭なら常備されていてもいいのではないかと思います。どうせ病院に行っても子供の解熱剤はこれしか出な…(以下省略)

 

 

 

 

 ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)

 

 こちらはCMでもお馴染み「ロキソニンS」。その名の通り、病院で出る「ロキソニン」と同成分です。前述のとおり、カロナールより鎮痛効果は高いと言われており、ガンの痛み(初期)にも使われます。その反面、胃潰瘍になりやすいなどの副作用もあります。ですので、ロキソニンSも15歳未満には使えません。また、今回ご紹介する薬のなかで、こちらの「ロキソニンS」のみ『第1類医薬品』です。ですので、薬剤師さんからの説明と指導を受けてからの処方となります。Amazonなどで買う場合は、質問に回答し、薬剤師さんによる適正使用の確認後に注文が確定するなどの方法がとられています。(条件を満たさなければ購入できないこともあります。)

 

 

 

総合感冒薬

 

 次に総合感冒薬。

病院で出る総合感冒薬といえば、

 

「PL顆粒」

「葛根湯」

 

が定番でしょうか。

いろいろな症状に効くといえば効くし、その割に入っている成分が中途半端な量なので、効かないといえば…(以下省略)

 

 

 で、どちらも薬局・通販の市販薬で買えます。

 

 

 

PL顆粒

 

こちらは病院で出る「PL顆粒」と同じくシオノギ製薬が出している「パイロンPL顆粒」。

病院のPLより少し成分が少ないのですが、そもそも…(以下省略)

 

 

 

 

 

 

葛根湯 

 

「風邪に漢方薬・葛根湯」でお馴染みの葛根湯です。

こちらも一般的な病院で出る「ツムラの葛根湯」と同じくツムラさんから出ています。

 

 

 

 

 

 

去痰薬

 

 風邪をひくと、痰絡みの咳が出ることがありますね。

基本的に、「痰」とは細菌・ウイルスなどの異物を絡め取って体外に排出する正常な防御反応でありますので、痰が出たときは「今回もよく働いてくれてありがとう」と感謝してそのまま静観してしかるべきなのですが…、まあそれはそれとして辛い痰絡みの症状を早く終わらせたい、と思うときもあります。
 そんなとき病院でよく出るのが

 

「ムコダイン(成分:カルボシステイン)」

「ビソルボン(成分:ブロムヘキシン)」

「ムコソルバン(成分:アンブロキソール)」

 

などですが、この内、「ムコダイン」、「ビソルボン」は薬局・通販の市販薬で買えます。しかも、合剤(2つの成分が1つの薬に入っている)で。ちなみに、成分量は病院の薬の半分くらいですが。

 

 

ムコダイン・ビソルボン  

 

 

 

 

 

予防のうがい薬

 

うがい薬といえば、「イソジン」ですね。

昔はカバさんのCMもやってました。

いまでも、外来でも「うがい薬を出してくれ」と言うリクエストは多いのですが、こちらももちろんわざわざそのために初診料払って病院にいかなくても薬局・通販の市販薬で買えます。

 

イソジン

 

 

 

 

 

 

とはいえ、そもそもイソジンなどのヨード系うがい薬の効果はかなり疑問でして、「ただの水の方が効果があった」という衝撃の報告(Satomura K. Am J Prev Med. 2005;29:302-7)もあります(^_^;)。

僕が研修医の頃はまだ、手術後の傷口にも毎日「イソジン」で消毒して回っていましたが、今はもう「イソジン消毒はしない、もしするなら水で洗浄」が医学界の常識です。(子供のころ「転んだら赤チン(ヨード系消毒液)」が当たり前だったのが、いまは「水で洗え!」が定番なのと同じですね。医学の常識も日々変化するものです。)
 
 
 
 
以上、「実は薬局・通販で買える「医者が出す薬」【風邪薬】編」でした。
 
 
 

 

まとめ
 
ま、そもそも世間一般で風邪とされているもののほとんどが「ウイルス性の感冒」と言われており、実はその「ウイルス性の感冒」を根本的に治す(つまり風邪のウイルスを殺してくれる)薬はいまだにないんですよね。だから、解熱剤も去痰薬も、もちろん総合感冒薬も単純に「風邪から引き起こる症状」を抑える薬、つまり「対症療法」なんです。
じゃ、誰が治してくれるの?と言うと、最終的には「自分の体力・免疫力」ということになります。そのためには、安静・休養、さらに水分・栄養をしっかりとることが重要です。
それを知った上で、少しの手助けとして上記の「薬局・通販で買える市販薬」を使う、という感じのやり方が上手な薬の使い方なんじゃないかな、と思います。
  
 
では、次回は逆に、「これは病院に行ったほうがいいよ!」の方、
 
◯実は危険な風邪症状(髄膜炎・急性喉頭蓋炎など)編
◯実は薬で治る風邪症状(溶連菌)編
 
をお送りする予定です。
 
 
なお、「実は薬局・通販の市販薬で買える医者が出す薬」シリーズは、【花粉症・アレルギー】【胃薬】【水虫】なども掲載予定です。
 
 
 
 

 

 

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著者:森田洋之のプロフィール↓↓

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